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家畜改良センターとはご存知でしょうか?

普段から聞き入れられないような名前ではありますが、畜産関連にとっては知っておかなければならない施設になります。

今回は、

  • 家畜改良センターとはいったいどんなところなのか?
  • どういったことをしているのか?

迫っていきます。

家畜に関わる研究やトレーサビリティ法、外部支援を行っています。

家畜改良センターとは

BSEでの問題などや1991年(平成3年)から始められた牛肉の輸入自由化など、畜産をめぐる厳しい情勢と、行政監察による改善勧告等に対応し、行政改革大綱(平成12年12月1日閣議決定)による、役職員の非公務員化が図られた。

非特定独立行政法人家畜改良センターとなるのが、現在の状況です。

この家畜改良センターの主な業務は、家畜改良及び飼養管理の改善等、飼料作物の増殖に必要な種苗の生産・供給、飼料作物種苗の検査、調査研究、講習及び指導、家畜改良増殖法に基づく検査等、牛のトレーサビリティ法に基づく事務等、センターの人材・資源を活用した外部支援をおこなっており、家畜改良センターでは、(独)国際協力機構(JICA)からの委託を受けて、アジアやアフリカなどを中心とした開発途上国からの技術者や行政官を対象とした研修も開催しています。

平成27年度は畜産行政官を対象とした「畜産行政」コースと青年層を対象とした「パキスタン国農村開発」コースの二つの研修を開催をしています。

畜産の発展と国民の食生活の安全性において、重要な役割を果たしています。




家畜改良センターの各業務内容

種畜の供給

国内の畜産農家に広く利用して頂くため及び家畜の改良・増殖を図り家畜の遺伝的能力の向上及び遺伝的多様性の確保などに配慮して生産された優良な種畜等(種畜、種きん、種卵、家畜人工授精用精液及び家畜受精卵)の供給がなされています。

供給畜種は、乳用牛のホルスタイン種、 肉用牛の黒毛和種・褐毛和種・日本短角種。豚においては、デュロック種(「ユメサクラエース」含む)、大ヨークシャー種、ランドレース種、ヨークシャー種、梅山豚。鶏においては、卵用鶏(白色レグホーン種、ロードアイランドレッド種、横斑プリマスロック種等)、肉用鶏(白色コーニッシュ種、赤色コーニッシュ種、軍鶏、白色プリマスロック種(劣性白)等)。馬においては、農用馬(ペルシュロン種、ブルトン種)、乗用馬(アラブ種)。

種畜の検査

家畜改良増殖法に基づいて、種畜の交配に伴う疾病の蔓延防止と、優良な種畜利用による日本の畜産の改良増殖をより良く推進することを目的に、家畜改良センターが都道府県や地域の方々のご協力のもと実施されています。

種畜検査は、牛、馬及び家畜人工授精の用に供する豚を対象に実施し、本検査に合格した種畜は農林水産大臣から種畜証明書の交付を受け、種付け又は家畜人工授精・家畜体外授精用の精液の採取に供することができます。

家畜の改良増殖

種畜検査に合格した種畜以外は種付け等に利用できないよう制限されています。

しかし、学術研究を目的とする場合、自己の飼養する雌への種付けに供する場合、適用除外の島(家畜改良増殖法施行令第14条により指定)において種付け等に供する場合については、制限を受けないこととされています。又、種自体を国外に持ち込めないようになっています。

飼料作物について

牛1

飼料作物とは

牛や馬など主に草食性家畜にエサとして与えるために栽培される作物のことを「飼料作物」といいます。

日本で主に栽培されている飼料作物には、イタリアンライグラス、チモシー、アルファルファといった牧草類やトウモロコシ、ソルガムなどの青刈り類があり、乾草やサイレージなどに調製したり放牧に利用されます。

作物種子のしくみ

新たな品種の種子(育種家種子)の量はわずかであるため、国内(家畜改良センター)での増殖及び海外契約採種により、農家段階で利用できるだけの種子の量を確保しています。

この、海外への種子の輸出及び再輸入(里帰り種子)に際しては、「OECD種子品種証明制度」を利用し、日本と採種が行われる契約相手国との間を流通する牧草種子について、品種の真正性を相互に保証しあっています。

なお、上記の公的育成品種とは別に、種苗会社においても、国内における栽培面積の多い草種の品種育成・種子増殖が行われています。

改良センターでの種子の増殖

優良な特性を持つ新しい品種の種子(育種家種子)はわずかな量であり、農家段階で広く利用されるための種子の量を確保するには、これを何倍にも増殖する必要がありますが、一回の増殖で得られる種子の量は限られているため、数回(数世代)にわたって増殖することとなります。

日本では、飼料作物の多くが開花・結実期である5~7月に梅雨と重なること、種子生産に必要な広大な用地の国内での確保が困難であることなどから、最終世代(保証種子)は海外において生産しています。

ただし、この種子増殖の過程においては、他品種との受粉や気候条件等の影響により、その品種が持つ優良な特性に変化を生じなさせない事が重要となりす。

このため、最終世代である保証種子を生産するためのもと種子(原種子)までを国内で増殖し、海外にて何世代もの増殖を繰り返すことによる特性の変化を防いでいます。




個体識別について

牛肉のパッケージに表示されている個体識別番号から、牛の生産履歴(牛の出生からとさつされるまで)を検索することができます。

家畜改良センターでは、この生産履歴のもととなる牛個体識別台帳(データベース)を作成、記録、保存し、その情報の公表を行っております。このことにより、国産牛肉の信頼性確保に努めています。

耳票について

国内で生まれたすべての牛と生体で輸入された牛に、耳標が装着されます。すべての耳標には10桁の個体識別番号が割りふられています。

耳標のタグについて

耳標の個体識別番号をもとにして、出生情報が届出され、データベースに記録しています。

まず出生の届出により、牛の生年月日、性別、母牛、種別等の情報を記録します。出生以降も、異動からとさつに至るまで、その都度届出され、データベースに記録しています。

まとめ

家畜改良センターは、畜産に関わる種から飼料そして、遺伝子の研究・個体識別番号の管理及び発信など様々業務が行われており、私達の食肉の発展を目指しています。

又、食生活の上で豊かであり安心して営むよう最善の努力していただいてますが、食中毒に関わるものに関しては、各自治体に食肉衛生検査所など設け、様々な取り組みをしています。

ただ、注意すべき点では、と畜場法において牛、豚、鷄、羊、馬の取り決めはされていますが、それ以外に関しての猪や鹿などは、衛生上などの規定は設けていない所がありますので、ジビエ料理などは注意が必要かと思います。

しかしながら、畜産関連には、過去事件や事故などがありましたが、このような状況が起きる度に予防策や改善がなされ現在に至っています。

これに携わる業者事態も時代に応じた対応が必要なのかもしれません。