嫌いな人はいないくらい「ハンバーグ」は、だれもがこよなく愛するものではないでしょうか。子供の頃、学校給食にもハンバーグがでてくるのを待ちわびていたことも懐かしい思い出です。

しかし、このハンバーグはいつの頃からあったのでしょうか?




知られざる「ハンバーグ」のルーツに迫る

子供の学校給食の人気料理が、「オカーサンハヤスメ」(オムレツ、カレー、サンドイッチ、ハンバーグ、ヤキソバ、スパゲッティ、メンチカツ)から「ハハキトク」(ハンバーグ、ハム、サラダ、ギョーザ、トースト、クリームスープ)の順に変わり、ハンバーグがトップに立ったのいつの時代からでしょうか。

こどもばかりでなくおとなもハンバーグが大好きだ。

ビーフステーキ、トンカツやコロッケに比べると、普及したのは戦後もかなりたってのことと思われるが(一説によると東京オリンピックが一つの転機だったという)、現在では日本風のバリエーションが楽しめる料理となっており、まさにあかちゃんからお年寄りまで愛されている国民的料理となっている。

このハンバーグ、それではいつ頃日本にやって来たものだろうか。

これが驚くほど早いのだ。小管桂子「近代日本食文化年表」によると、明治28年(1895年)に「女鑑」という雑誌の12月号に「ハンバーグステーキ」の作り方が紹介されているという。

小管氏は、おそらくこれが日本初のハンバーグのつくりかただろうとしている。

ちなみに明治28年という年は、現存する東京で一番古い洋食屋「煉瓦亭」がオープンした年でもある。




この明治28年という年がいかに早かったかというとハンバーガー王国アメリカでさえ、チャールズ・パナティの「はじまりのコレクション」によると、ハンブルク・ステーキがドイツ移民によってアメリカにもたらされたのは1880年代、このステーキがパンにはさまれて、いわゆるハンバーガーとなったのは世紀も変わった1908年のこととしているくらいだ。

ご先祖さまの、新しい文化を取り入れる貪欲さにはあらためて驚きもし、感心もしてしまう次第である。